腸内フローラ.com|便の硬さから腸内フローラの「豊かさ」が分かる、女性53人のサンプルで検証

腸内フローラ.com | 便の硬さから腸内フローラの「豊かさ」が分かる、女性53人のサンプルで検証

ベルギー、ブリュッセル自由大学のドリス・ヴァンデプッテ氏らの研究グループが、胃腸分野の国際誌ガット誌において2015年6月11日に報告している。
病気との関係指摘される腸内細菌

研究グループは、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)の変化と便の硬さとの関連を検証した。 腸内細菌叢は、腸内フローラやマイクロバイオームなどと言われる。叢は草むらの意味、フローラは花畑の意味で、さまざまな腸内細菌が集まっている状態を表している。 病気との関係が注目されてきた。例えば、腸内細菌のバランスが崩れると、がんや糖尿病といった病気につながる可能性が出ている(遺伝子、食物繊維、腸内細菌の3つに意外な関係、腸内フローラの新しい研究を参照)。肥満との関係も分かってきている(腸内フローラとは?デブ菌、人工甘味料、抗生物質の問題が関係を参照)。精神とも関係しているとも言われる(腸内細菌が「不安」「うつ病」「気分障害」の治療にも、「サイコバイオティクス」に動きを参照)。
便の種類を調べる

研究グループは、53人の健康な女性の便サンプルを対象に腸内細菌の種類の特定に使われている「16S rDNA」という細菌の持つDNAを解析。 腸の微生物の種類がどれくらい豊かであるか、肥満度との関係が指摘されているバクテロイデスやファーミキューテスといった細菌の割合のほか、細菌の種類について検証した。 それぞれの便で微生物がどれくらい増えているかは、腸の通過時間の影響も踏まえて分析した。
腸内細菌が豊富に

結果として、便の硬さが、主要な微生物すべてと関係していると分かった。 便の硬さが硬くなるほど、細菌の種類は減っていく傾向があった。 硬くなるほど、ファーミキューテスに対するバクテロイデスの仲間が増える傾向もあった。 アッカーマンシアとメタノブレビバクターという仲間も増えてくるようだ。 便の通過時間が短いと、成長の早いルミノコッカスという仲間が増えて、逆に成長の遅いプレボテーラの仲間は減ってくるようだ。 便がやわらかいほど、腸内細菌は豊かになると見られるわけだ。
腸内細菌が豊富に

バクテロイデスやメタノブレビバクターといった腸内細菌は肥満を抑制するといった報告がある。腸内細菌が豊かであるメリットの一方で、腸内細菌の種類による特徴をどのように生かすかは別の観点から考える必要もあるかもしれない。 便の硬さについて注目されるかもしれない。
文献情報
Vandeputte D et al. Stool consistency is strongly associated with gut microbiota richness and composition, enterotypes and bacterial growth rates. Gut. 2015 Jun 11. [Epub ahead of print] http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26069274
引用元:Medエッジ

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