腸内フローラ.com|関心を集める「エクオール」、骨粗しょう症に改善効果?腸内細菌がイソフラボンから作る栄養素

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腸内細菌が作る「エクオール」とは?

米国パデュー大学を含む研究グループが、米国栄養学会が発行する臨床栄養学分野の専門誌アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリションのオンライン版で2015年8月5日に報告した。 このたび、イソフラボンの一種であるゲニステインが豊富なサプリメントよりも、自然な比率で各種のイソフラボンを含むサプリメントの方が、骨を保持する効果が高く、個人のエクオール生成能力による効果の違いはないと分かった。 閉経後の女性では女性ホルモンであるエストロゲンが大幅に減少して、骨量が少なくなる大きな原因になる。 骨を増やす効果があるとイソフラボンは注目されている。イソフラボンと一口に言っても、いくつかの種類がある。ゲニシステイン、ダイゼイン、グリシステインなどが当てはまる。 最近、「エクオール」という栄養素への関心が高まっている。腸内細菌の活動により大豆イソフラボンの一種である「ダイゼイン」から作られる。大豆イソフラボンよりもさらにエストロゲンに似た働きをすると言われる。 エクオールが作られるかどうかには個人差があり、作られない場合はイソフラボンのまま吸収される。 イソフラボンの種類や個人のエクオールを作る能力はどう影響するのか。研究グループは検証している。

5種類と薬で比較

研究グループは24人の女性を対象に、5種類の大豆イソフラボンを含んだサプリメントの効果を調べている。女性は、ダイゼインをエクオールに変換できる人かできない人かをあらかじめ調べられている。 大豆イソフラボンを含むサプリメントは、「ゲニステイン」を豊富に含む2種とさまざまな比率でイソフラボン種を混合したサプリ3種。または、骨粗しょう症治療薬であるビスホスホネート(リセドロン酸、薬の種類名)も取ってもらった。 5種類のサプリまたは薬は順番に50日間ずつ取ってもらって、異なるサプリや薬に切り替えるときには間に50日の間隔をあけてもらった。その上で、骨のカルシウムを保つ程度を比べている。 骨のカルシウムを保つ程度は、尿に出てくるカルシウムから判定している。

天然の比率が効果高く

サプリによるイソフラボンの量は1日52~220mgの範囲とばらついており、カルシウム保持率は3.4%~7.6%増加していると分かった。リセドロン酸による15%の増加と比べると増加の程度は少なかった。 最も効果が高かったサプリメントは、ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテインを天然の比率で含み、合計イソフラボン含有量が1日105mgのもので、カルシウム保持率が7.6%増加していた。 ゲニステインは、1日53mgでカルシウム保持率が3.4%増加したが、1日114mgでは利益がなかった。 エクオールを作る人と作らない人で差はなかった。

文献情報
Pawlowski JW et al. Impact of equol-producing capacity and soy-isoflavone profiles of supplements on bone calcium retention in postmenopausal women: a randomized crossover trial. Am J Clin Nutr. 2015 Aug 5. [Epub ahead of print]
引用元:Medエッジ

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