腸内フローラ.com|病気になりにくいからだづくりの鍵を握っているのは、自律神経と腸内環境

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中高年になると病気にかかりやすくなります。病気になりにくいからだづくりの鍵を握っているのは、自律神経と腸内環境。すなわち、食事と運動が健康を左右するといわれています。年齢を重ねても元気で生きるには、どうしたらよいのでしょうか。「順天堂大学女性スポーツ研究センター」のプロジェクトメンバーで、腸内環境を研究しトップアスリートにも指導している同大学医学部付属順天堂医院の小林弘幸教授に聞きました。 健康とは、人間の体を構成する約60兆個とも言われる細胞すべてに血液が滞りなく流れている状態です。ところが、中高年になると自律神経の活性が低下することに加え、腸内のビフィズス菌の数も減少します。それによって腸内環境が悪化して血液の質が低下し、高血圧、脳梗塞(こうそく)、心筋梗塞などの病気が起こりやすくなります。また、腸は自律神経の影響を受けやすく、その一つである副交感神経の活性が下がると環境が悪化して、免疫の一種でがん細胞を撃退するNK細胞の活動活性が下がり、がんにかかりやすくなるのです。

動物実験では、腸内環境がよくなると自律神経が落ち着いて副交感神経の活性が上がってきます。免疫細胞の約80%は腸内に存在し、自律神経と腸内環境はお互いに作用しあって機能しています。そのため、この二つの活性を上げることが免疫機能の強化につながります。
発酵食品、食物繊維、運動が腸内環境を良くする

では、自律神経と腸内環境を良くするには、どうしたらよいのでしょうか。免疫細胞が集まる腸を鍛えるには、食事と運動が大切です。 腸内環境を良くするには、乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌」を含む発酵食品が良いといわれてきました。しかし、それだけでは足りないのです。食物繊維がないと善玉菌は実力を発揮できないことがわかってきました。また、病気と食べ物の関連を調べてみると、大腸がんが最も少ない滋賀県では、1日に多種類の発酵食品を食べています。便秘が最も少ない茨城県では、発酵食品のほかに干し芋など食物繊維の多い食品を積極的に取り、家庭菜園などで体を動かす人が多くいます。1種類より多種類の善玉菌、食物繊維の多い食事、適度な運動が腸内環境を良くしていると考えられます。

ストレス社会だから食事と運動が大切

現在、女性の死因の第1位は大腸がんです。数年後には男性の死因でも1位になると予測されています。大腸がんの増加の要因は、食物繊維の不足が考えられます。第二次世界大戦の直後と現在では、食事の摂取カロリーはほぼ同じですが、食物繊維の摂取量は当時の約3分の1です。現代人は、腸内環境が悪いうえに高齢化が進み、ストレス社会を生きています。 ストレスがあると自律神経は交感神経が優位になって、副交感神経の活性が下がります。車にたとえると、アクセル全開でブレーキがきかない状態。とはいえ、ストレスをすべてなくすことはできません。だからこそ、体の内側から腸を動かす食事と、外側から動かす運動が重要なのです。体を動かさないと腸は動きません。適度な運動で腸を動かしましょう。 腸は小腸と大腸に分かれます。食物を消化して栄養を吸収する役割の小腸は長さが6〜7mあり、おなかの中で浮いた状態です。一方、消化された食物から水分などを吸収し便を形成するのが主な役割の大腸は2〜2.5mの長さがあり、4カ所で固定されています。 大腸の中でも右の腰骨の脇と左の肋骨(ろっこつ)の下の2カ所では便の動きが遅く、この部分に滞留しやすくなっています。便秘は女性に多い悩みですが、お通じが気になるときはこの部分を手で挟んで体をひねったり、動かしたりしてみましょう。刺激が引き金となって大腸が動き出します。

引用元:毎日新聞ニュース

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