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腸内フローラ.com |「新生児のママは急いで! 生後3ヶ月以内の腸内細菌取得が子どもをぜんそくから守る?」

欧米では1950年代以降、子どものぜんそく(喘息)発症率が約20%増加しているという。その背景には、私たちの身の回りの環境が過剰に清潔化していることが関係しているかもしれない。

 The University of British Columbia(ブリティッシュコロンビア大学)などの研究チームが行った研究では、ぜんそくの発症リスクが高いとされた3カ月の乳児には、ある特定の4タイプの腸内細菌に減少がみられた。研究者は、「清潔すぎる環境にある乳児は腸内細菌が減少し、そのことがぜんそくの発症に関わっているのではないか」と推測している。

外からやってくる腸内細菌
生まれたばかりの赤ちゃんの腸内は無菌状態である。しかし、成人には約100兆個の腸内細菌が住み着いている。腸内細菌は生後、周囲の環境から取り入れられる。例えば、母親が赤ちゃんに触れたり、共用しているタオルなどから腸内に移り住む。

 私たちの体は約50兆個の細胞からできているため、腸内細菌の数よりも少ない。私たちは「少数派」であり、腸内細菌を飼っているのか、逆に腸内細菌に飼われているのか分からなくなってしまうだろう。そして、私たちの生体機能は腸内細菌抜きで語ることはできない。腸内細菌は、食物の消化・吸収だけではなく、代謝や免疫にも影響を与え、さらには睡眠や精神への影響も示唆されているのである(※1)。

ぜんそくに腸内細菌が関与!?
ぜんそくは、空気の通り道である気道が常に炎症している状態だ。そのため、ほこりや気温差といったわずかな刺激にも敏感に反応し、ゼコゼコと咳き込んでしまう。

 ブリティッシュコロンビア大学などの研究チームは、世界で初めて、人体における腸内細菌とぜんそくとの関連性を示した。

 研究者らは生後3カ月になる319人の乳児から便を採取し、腸内細菌の種類、数、バランスなどを調べた。その結果、ぜんそくのリスクが高い乳児はそうでない乳児に比べて、ある数種類のタイプの腸内細菌が少ないと分かった。

 通常これらの細菌は、生後環境中から腸内に移り住んでくる。したがって、増加傾向にあるぜんそく発症リスクの高い乳児で、これらの細菌が少なかったということの背景には、近年の衛生環境の整備による「清潔すぎる環境」があるのではないかと研究者は推測している。

 ならばその腸内細菌をつきとめてヨーグルトなどで摂取すれば…などという話ではない。生後1〜3ヶ月の乳児はヨーグルトは食べられないし、大きくなってからでは遅いのだから。

ぜんそく予防には生後3カ月までの環境が重要
ブリティッシュコロンビア大学などの研究では、1歳児でも同様の結果が得られている。そのことから、生後3カ月までにこれら4種類の細菌を獲得しなければ、ぜんそくのリスクが高まる可能性があるという。

 ぜんそくの予防には生後3カ月までが重要な時期で、その時期に腸内細菌を上手に住み着かせ、免疫系をバランスよく発達させる必要がある。そのためには、清潔すぎる環境はマイナスになるのだという。研究者らは、今後さらに実証を重ね、腸内細菌がどのようにぜんそくの発症に関わるのか、メカニズムが明らかにしようとしている。

 私たちの免疫と微生物などとの間には、まだ明らかになっていない密接な関わりがあるに違いない。ぜんそくは免疫反応の一種なので、今回の実験で示されたように、腸内細菌とぜんそくの発症には関係性がある可能性は十分に考えられる。今後そのメカニズムが明らかにされれば、私たちの衛生概念がガラッと変わるかもしれない。

※1:Mental Health:Thinking from the Gut. Nature 518:S12-15・Schmidt C
参考:MNT http://www.medicalnewstoday.com/articles/300350.php
引用元:https://www.circl.jp/2015/11/11/6031/

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