腸内フローラ.com|腸内細菌の条件次第で大腸がんも招く?腸内毒素症と腸の病気に関係か

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腸内フローラの変調が原因で生じる腸内毒素症は、「炎症性大腸炎(IBD)」や「結腸直腸がん(CRC)」を発症する人に共通の特徴かもしれない。 腸内毒素症による腸の病気メカニズム  イタリア、パレルモの欧州地中海科学技術研究所(Euro-Mediterranean Institute of Science and Technology)を中心とする研究グループは、2014年12月28日にワールド・ジャーナル・オブ・ガストロエンテロロジー誌に報告した。  大腸は盲腸、結腸、直腸から成る。結腸直腸がんは大腸がんの多くを占める重要ながんだ。腸内細菌が関係する可能性が指摘されているわけだ。  炎症性大腸炎(IBD)の人は、結腸直腸がん(CRC)を発症するリスクが10%〜15%も高く、先進国では医療費を圧迫する病気の1つとなっている。結腸直腸がんは近年増加しつつあり、死亡率も高い。  結腸直腸がんの発症と進行には、複数の生物学的、生化学的要因が関係している。さらに、環境要因についても検討する必要がある。  今回の研究で、焦点を当てたのは、腸内に住む微生物集団(微生物フローラ)である。フローラとは花畑の意味だ。多くの花が混在するように微生物が混在する様を表現している。この研究は、腸内毒素症を炎症性大腸炎や結腸直腸がんと結びつける分子機構を明らかにすること、また腸の炎症と発がん過程の治療と予防のための新しいプロバイオティクス治療を見いだすことを目的とした。 プロバイオティクスは腸疾患を抑制  その結果、微生物フローラの構成は、食事や年齢、遺伝的要因などの影響を受けると確認。腸内毒素症と、炎症性大腸炎や結腸直腸がんとの間に密接な関連性があることを認めた。プロバイオティクスで、宿主の免疫反応の平衡や腫瘍細胞の抗増殖活性など、複数の経路を通じて炎症とがんの発症過程を抑制することができた。  今後の臨床研究を通じて、腸内毒素症と、腸の炎症そしてがんとの複雑な関係を明らかにすることが必要だ。将来、プロバイオティクスを通じて健康な腸を取り戻せるのかもしれない。  腸内細菌と病気との関係はかねて指摘されてきている。 文献情報 Tomasello G et al.Dismicrobism in inflammatory bowel disease and colorectal cancer: changes in response of colocytes.World J Gastroenterol. 2014;20:18121-30. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25561781
引用元:Medエッジ

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