腸内フローラ.com|慢性副鼻腔炎(蓄膿症)「マイクロバイオータ」関与か、腸内フローラが注目されるが鼻の中でも

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慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)には副鼻腔のマイクロバイオータが関与している可能性があり、細菌の構成には大きな個人差があるようだ。  ニュージーランドのオークランド大学の研究グループが、微生物学分野の専門誌フロンティアズ・イン・マイクロバイオロジー3月号で報告した。 バイオフィルムに着目  研究グループによると、慢性副鼻腔炎は、西洋社会の成人のおよそ5%がかかり、生活の質を著しく低下させている。日本でも問題になる。 この症状の原因として細菌が果たす役割はまだ確立されていないが、最近の報告では細菌やカビのバイオフィルム(菌膜。菌自身が産生する粘液に囲まれた、さまざまな菌の集合体)の役割が注目されている。  研究グループは、慢性副鼻腔炎の9人と健常者6人を対象として、副鼻腔の微生物叢(マイクロバイオータ)の構成と量を比較した。  また、副鼻腔内の3カ所でサンプリングを行って、部位による違いも調べた。 細菌の量ではなく多様性が低く  その結果、細菌の構成はサンプリングの部位や症状の状態よりも、個人間で差があることが示された。  また、慢性副鼻腔炎の人では微生物叢の多様性が健常者より低いが、細菌の量は症状と関連しなかった。  大多数のサンプルでは(健常者も含めて)、常在菌のコリネバクテリウム属とブドウ球菌属が多かったが、慢性副鼻腔炎のグループでは特に、個人差が大きかったことから、微生物叢の構成のアンバランス/異常がこの症状をもたらしているのではないかと思われる。  副鼻腔マイクロバイオータの個人差の原因が解明されれば、個人に合わせた慢性副鼻腔炎治療法につながる可能性がある。  病気と微生物の関係は腸内フローラ、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)として腸の分野で注目されている。鼻の中でも重要である可能性がある。 文献情報 Biswas K et al. The nasal microbiota in health and disease: variation within and between subjects. Front Microbiol. 2015 Mar;9:134. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25784909


引用元:Medエッジ

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