腸内フローラ.com|腸内の免疫細胞をコントロールすると糖尿病傾向を解消、「インスリン耐性」を改善

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腸内で異物に対抗している免疫組織をコントロールすると、糖尿病の治療に生かせる可能性があるようだ。  肥満に関連して血糖を下がりにくくする「インスリン抵抗性」を改善するためだ。  カナダ、トロント大学を中心とした研究グループが、セル・メタボリズム誌2015年4月7日号オンライン版で報告したもの。 腸内の炎症に着目  研究グループによると、カナダでは200万人以上が糖尿病と診断されている。現在は、食事、運動、糖尿病薬、インスリン注射で血糖値を下げている。血糖値が高い状態が続くと目、腎臓、神経にダメージを与え、心臓発作、脳卒中、失明などのリスクを高める。  肥満傾向の人は、生活習慣に伴って起こる糖尿病発症のリスクが高くなる。肥満と血糖値の下がりにくさインスリン抵抗性について、過去の研究により、次のような関係が明らかになっている。  腸内の脂肪の中にある免疫細胞が、炎症を引き起こす誘発物質を放出していること。体のインスリンに対しする感受性を下げて、血糖値を下がりにくくする。インスリンとは血糖値を調整するホルモンで、この働きが悪くなると糖尿病に至る。  研究グループは、炎症を引き起こす誘発物質に注目。免疫細胞をブロックして効果的な糖尿病の治療につなげられるのではないかと考えた。  研究グループは、潰瘍性大腸炎の薬で腸内の炎症を抑えるメサラジンという薬を使って、肥満のネズミに見られる腸内の炎症を標的として実験を行った。 血糖値を正常レベルに  結果として、血糖値を正常レベルにまで下げると示すことができた。  研究グループによれば、腸内の免疫細胞をコントロールして、腸から血液に体に対して負担を加えるような物質の移行を抑えられたと見られる。腹部脂肪の炎症、腸内にある物質への反応も減ったと推測する。  人にも応用できれば、腸にだけ効く薬になり得るところはポイントで、全身での副作用を最小化できる可能性もあるようだ。  新しい治療につながるかもしれない。 文献情報 GUT IMMUNE SYSTEM IDENTIFIED AS A NEW AND EFFECTIVE TARGET IN TREATING DIABETES


引用元:Medエッジ

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