腸内フローラ.com|腸内フローラは抗生物質で全滅?薬を1年間続けても生存確認

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抗生物質を使うと、腸内フローラは死んでしまうのか。

調べたところ、腸内細菌には薬に耐性を持つものも多く、1年間にわたって薬を使っても生存し続けていると分かった。

糞便中の細菌の耐性を調査


英国、アドルストンの動植物衛生庁を中心とする研究グループが、2014年12月17日に微生物学の専門学術誌、フロンティアズ・イン・マイクロバイオロジー誌で報告したもの。

腸内フローラとは、日本語で言えば、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)となる。叢 とは「くさむら」の意味。海外では「マイクロバイオーム」などとも言われる。腸内細菌が多数集まる状態を言う。腸内細菌には、善玉も悪玉もあり、悪玉が占拠すると病気になり得ると考えられている。「デブ菌」などとも言うべき肥満と関係する腸内細菌の存在も調べられている(腸内フローラとは?デブ菌、人工甘味料、抗生物質の問題が関係を参照)。

研究グループは、健康な成人を対象に3グループに分けて、グループごとに抗菌薬であるアモキシシリンやミノサイクリン、またはニセ薬を使って、腸内フローラの変化を比較した。

糞便中のグラム陰性通性嫌気性細菌の種類や、抗菌薬に耐性を持つ遺伝子の保有状況について調べている。

抗生物質を投与しても1年間生存


その結果、健康な人では、耐性菌が腸内に存在すると分かった。

抗生物質の投与は、腸内フローラの内容を選択する一時的に影響はある一方で、腸内フローラは複数の薬に対して耐性を持つため、1年間まで腸内で生き残るようだ。

抗菌薬と腸内フローラの関係は注目されている話題の一つ。赤ちゃんでは肥満との関係も指摘される(「デブ菌」も関係?抗生物質を赤ちゃんに使うと肥満招く、1万人超の調査で判明を参照)。

抗菌薬を使うと腸内フローラが全滅するわけでもないと見られ、肥満につながるとはいえ回復を目指す道はありそうだ。


文献情報
Kirchner M et al.Antimicrobial resistance characteristics and fitness of Gram-negative fecal bacteria from volunteers treated with minocycline or amoxicillin.Front Microbiol. 2014;5:722.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25566232


引用元:Medエッジ

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医学博士 藤田紘一郎氏 「腸内細菌の働き」

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