腸内フローラ.com(マイクロバイオーム.com)|「シンバイオティクス」が大腸の炎症を癒す、乳酸菌を使って腸のダメージに効果を確認

腸内フローラ.com | 「シンバイオティクス」が大腸の炎症を癒す、乳酸菌を使って腸のダメージに効果を確認


腸に有益な作用を及ぼす生きた微生物(乳酸菌やビフィズス菌など)、プロバイオティクスと、それらの微生物の栄養となってその働きを助ける物質、プレバイオティクス、その両方を含む食品や薬は「シンバイオティクス」と呼ばれている。

乳酸菌を主体とするシンバイオティクスが腸の炎症を治療したり、予防したりする効果を持つようだ。

メキシコの国立公衆衛生研究所を含む研究グループが、米国栄養学会が発行する栄養学全般の専門誌ジャーナル・オブ・ニュートリションのオンライン版で2015年4月29日に報告した。

乳酸菌の1種の効果を検証


腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)の混乱が、炎症性腸疾患の主な原因であることは認識されつつある。

腸内細菌は病気との関係が注目されている。腸内フローラやマイクロバイオームなどとも呼ばれる。腸内細菌の集まりを指す言葉だ。どう生かせるか関心を集めている。

シンバイオティクスを予防または治療につなげるか。

研究グループは、乳酸菌であるラクトバチルス属パラカゼイ菌の1種を主体とするシンバイオティクスが、ネズミの大腸炎を予防、あるいは治療するかどうかを調べた。

シンバイオティクスを投与してから7日後に大腸炎にしたネズミと、大腸炎にした2日後から研究期間(19日)の終わりまでシンバイオティクスを投与したネズミ、投与しなかったネズミで比較した。

防御機能を維持する


その結果、シンバイオティクスを投与しなかったネズミに比べて、大腸炎の前後で投与したネズミはいずれも体重減少と大腸の損傷が少なくなっていた。

その結果と一致して、シンバイオティクスを投与したネズミはいずれも、腸内で炎症性のタンパク質や酵素の発現が少なく、それに応じて活性酸素や活性窒素の生成も少なかった。

また、炎症を抑制するサイトカイン(細胞間の情報伝達を行うタンパク質)の量が、シンバイオティクスを投与しなかった大腸炎のネズミの2倍だった。

シンバイオティクスを投与したネズミでは、腸の上皮バリア(物質の過剰透過を防ぐ)と感染防御の機能が完全に保たれていた。

シンバイオティクスは、人間でも大腸炎の治療や予防に利用できる可能性があると研究グループは指摘する。

有望かもしれない。


文献情報
Simeoli R et al. Preventive and Therapeutic Effects of Lactobacillus Paracasei B21060-Based Synbiotic Treatment on Gut Inflammation and Barrier Integrity in Colitic Mice. J Nutr. 2015 Apr 29. [Epub ahead of print]
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25926411


引用元:Medエッジ

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