腸内フローラ.com|人工甘味料が腸内環境を変化させる!?

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人工甘味料で育てたマウスは血糖値が下がりにくい状態に

2014年、『ネイチャー』という有名な科学誌に「人工甘味料が腸内細菌を介して肥満や糖尿病の発症に影響を与える」という研究結果が発表されました。 それは、ブドウ糖や砂糖入りの水で育てたマウスには変化がなかったが、人工甘味料(サッカリン、スクラロース、アスパルテーム)入りの水で育てたマウスは11週後には耐糖能異常(血糖値が下がりにくい状態)になったというもの。腸内細菌とのかかわりを調べるために、抗生物質で腸内細菌を一掃したマウスで同様の試験を行うと、人工甘味料入りの水で育てても耐糖能異常は起こりませんでした。また、サッカリン入りの水で育てたマウスと、ブドウ糖入りの水で育てたマウスの腸内細菌を、腸内細菌を持たないマウスに移植して育てたところ、前者を移植したマウスで耐糖能異常が起こりました。つまり、腸内細菌を介してサッカリンの影響が及んでいることが示されたのです。 人でも同じことが言えるのか、糖尿病ではない381人を対象にした調査では、人工甘味料の摂取量と耐糖能異常や肝機能障害を示す検査値とは相関があり、対象者からランダムに選んだ172人の人工甘味料摂取量と腸内細菌の量に関連が見られました。
次に、短期間の人工甘味料摂取の影響を調べるために、7人の健常者を対象に6日間、許容最大量のサッカリンを摂取させる試験を行いました。その結果、7人中4人で耐糖能異常が見られ、耐糖能異常になる人とそうでない人では腸内細菌の様相が異なることも確認されました。 ただし、この研究では、変化が見られたのはサッカリン1種類のみであり、また人を対象とした試験では被験者が少なく、毎日の摂取量が体重1kgあたり5mgと大量でした。これはサッカリン入りの炭酸飲料を毎日30~40缶飲む計算になります。ですから、僕らが日常生活でとる量で耐糖能異常になるかどうかはわかりません。けれども、この研究から「人工甘味料が腸内環境に影響を与えているかもしれない」という可能性は考えられるでしょう。
引用元:日経WOMAN

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